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2014年4月30日水曜日

【考察】補助金と機会損失

2014年04月08日

先日、とある補助金というものに、瀬戸川事務所として応募してみました。


まず自分が応募してみて、良かったら、お客さんに勧めようと思いまして。





実は、私自身が補助金に応募するのは初めてです。


私は、「アンチ補助金」派。


補助金申請って、大抵は計画段階で大きく膨らみがちです。


事業が大きい方が、もらえる補助金も大きくなるからです。




しかし、補助金(特に新規事業型)というのは、


事業にかかる全額をいったん自分で立て替えて事業を遂行して、


その後に補助金の交付を受けて清算するという流れになっています。




で、この事業を遂行している間に、計画通りに行かず、


資金繰り難に陥るパターンが多いのです。


なので、相談を受けたら答えるけれど、


お客さんにはあえて補助金を勧めたことがありませんでした。




先月、小規模事業者向けの割とコンパクトな補助金(小規模事業持続化補助金)
 
 
が補正予算で出たので、


「使えるかなー。」と、それに応募してみました。
 
 
 
で、無事に採択されたんですが・・・



補助金のネックが、上記の資金繰り云々の他にもうひとつあることを実感しました。



それは、「補助事業として採択されてからのスタートに限る」ということ。


事業計画は完成しているのに、採択されるまで、その計画に手を付けることができません。



補助金を出す「国」が、補助事業を明確に把握するためですが、


これが短期に売上を伸ばせる可能性の高い事業計画の場合は、


スタート時期が遅れることによって、


機会損失(ビジネスチャンスを逃すこと)を生むリスクが高まります。




事業者にとって、売上高を上げることは、それだけの実績を積むのと一緒。


得たお金が売上高でも補助金でも、お金には変わりありませんが、


売上高は実績になれど、補助金は実績にはなりません。




スタート時期が遅れることによって売上を獲得する機会を逃してでも


補助金を得た方がいいかどうかは、


その事業者さんの置かれている状況によって違います。




ただ、一辺倒に「補助金は返さなくていいお金だからいい!」とするのではなく、


自身の状況に本当に必要な補助金の申請かどうか、


それによって機会損失に繋がらないかどうか、


よく検討されることが大切だと思います。