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2015年4月5日日曜日

【事例】小規模事業者持続化補助金の採択のその後

このブログの検索ワードに多い「小規模事業者持続化補助金」。

今年も人気のようですね。

去年、私も採択されました。



で、その後のことをブログに書いていなかったので、ちょっとまとめようと思います。


今年の2月末、採択された補助金の事業の終了がやっと認められて、

やっと「請求書を出してもいいですよ。」というお知らせが事務局から来ました。




補助金にかかる経費は既に去年の8月に支払いが終わっていたのに、

その効果(広告掲載の契約期間)が1月末まであったために、やっと補助金を請求できることになって、

振り込まれたのは3月末です(笑)

私の補助対象の事業計画は20数万円だったので、

補助金として振り込まれたのはたった15万円程度ですけどね。


あ、知らない方のために申し添えると、補助金ってほとんどが後払い精算なんですよ。

まずは自分で立て替えて、実際に支払ったことが確認されたもの(領収証とその中身)について

審査をされて、後から補助されます。

今回、初めて補助金というものに応募して、採択されてみて、

如何に自分のビジネスが制約を受けるかということをむちゃくちゃ実感しました。


途中で「やらなきゃよかった」と思うこともあったし、

だけど、変更や辞退にもそれなりの理由と手続きが必要なのもあって、

少額だから我慢してやり続けましたけどね。


よく、経営の言葉で「P(計画)→D(実行)→C(検討)→A(改善)」ってありますけど、

事業計画系の補助金の前提って、PDまでしかなくて、CAがないんです。

事業計画系の補助金は本当に使いづらいし大変。

たぶん、いやこれからも、私は二度とやらないな。

(ただ、補助金の採択を狙って事業計画をまとめ上げる作業というのは、通常自分がやっている(自分だけがわかればいい)事業計画よりも、根拠を示して人にわかってもらうことを前提とする作業なので、その作業自体にはとても意味があったと思います。)


さて、助成金は別として、補助金ビジネスってあって、

補助金申請を勧めるコンサルタントとかが交付額の何%かをもらうってのがあるんだけど、

実際に補助金を受ける人に、こういうリスクや手間をちゃんとシミュレーションしてあげてるんだろうかとすごく心配になります。


もらう金額を増やすために、事業計画(金額)を大きくすることもあるみたいだけど、

既にお知らせしたように「後払い」ですから、どっかから借りるなりして、実行しなきゃいけないわけです。


つまり、金額が大きければ大きいほど調達しなきゃならない金額が大きいわけで、

補助対象にならない金額も含めると、相当額が手元から出ていくことになります。

補助金のために、資金繰りに苦しむ人もいるとか。


また、事業計画を出してから採択されて交付決定をもらうまでに2ヶ月以上かかりました。

その間に勝手にスタートできないので、2ヶ月の待ち時間って2ヶ月のチャンスロスにもなります。

売上げは実績になるけど、補助金は実績にならないんです。

途中、自分のためにやってるのか、補助金のためにやってるのかわからなくもなりました。

補助金があってもなくてもやる!と決めてかかったことなのに、

「やらなきゃよかった」と途中でちらりとでも思ってしまったということは、

ビジネスの判断を狂わせたのかもしれないとさえ感じました。


何はともあれ、私の補助金事業はこれで終わりです。


設備投資型の補助金は別として、

事業計画系の補助金は、上記のようなデメリットもよくよく踏まえた上で、

できるかぎりリアルなシミュレーションをしてからそれでもいいと決めて申請するのがいいですよ。