最近、女性の社会進出だとか、女性の起業だとかって言葉が珍しくなくなりました。
私も、そういう温度を感じるために、あちこちの講演会に行ってみたり、
人のブログを読んでみたり、
くんくんひくひくと鼻をきかせることもあります。
それにしても、「起業で輝いてみませんか?」とか
「あなたのこんな強みを活かしましょう!」とか
「自分を活かしてキラキラな毎日を送りましょう。」とかって多すぎるような気がします。
私個人的には、起業ってのは、いい意味で「泥」という言葉が似合う気がします。
泥臭い営業、泥をかぶる覚悟、そのかぶった泥の中から価値を見出す喜び。
起業は、きれいにスマートに・・・だけではありません。
うまく売上が上がらなくなったとき、トラブルに巻き込まれたとき、
泥まみれになってでも、やり通した結果の先にある経営者の姿に
人が惹かれるのではないかな。
もし、キラキラにみえるとしたら、
泥がテカって見えるか、
泥の中から這い上がって、蓮の花のようにきれいに咲いているかのどちらかです。
また、「使える強み」ってのは、よくある対話コンサルだけでは見つからないです。
実際にやってみて、効果が出たところが「強み」です。
しょっぱならから実際にやる勇気や覚悟がないなら、
「強み」なんてきっとわかりません。
失敗して泥をかぶりながら、どん底を意識するくらいやってみる覚悟がいります。
先週後半から今週末まで、
「それはおかしくない?」という投げかけをさせていただいた場面が数回ありました。
その収支計画はおかしくない?
その営業はおかしくない?
その仕事の進め方はおかしくない?
そういう投げかけをするとき、
相手の努力も理解しての上なので、私は相当なエネルギーを使います。
そのエネルギーは、やっぱり泥まみれになって培ってきたものです。
決して、スマートにやってきたわけではありません。
私は、独立してからまだ10年目。
まだまだ泥の上で戦う覚悟があります。