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2016年7月20日水曜日

【雑感】ご相談を受けてアドバイスするときのルール

私のお客様ではありませんが、



「顧問としてついている士業からのアドバイスがもっと欲しい」という経営者の声を幾つか聞く機会がありました。



そこで、私が「経営相談」において、社長から受けるご相談に応じてアドバイスをするときに、


どのようなルールをもってするかについて書きたいと思います。



結論から言うと、私は、①「一般化 → 個別化」と②「社長の課題解決に集中する」という2つのルールを取っています。


どういうことかと言いますと。。。


相談を受ける者としては、ある程度の基礎的な知識がある上で、知識のアップデートをしています。


知識のアップデートというのは、新しい制度や法律、理論の知識を習得することです。


さらに、日常の仕事の現場で得た経験などもアップデートに含まれます。


これらの知識と経験が積み重なって、相談を受けるベースができてきます。


そして、現場経験から、「この事例はやはり理屈の通りなのだな」とか、


「こういうケースが多いということは、それが王道ということなのだな」などという共通項を見出しておきます。


この多くの事例や経験から共通項を見出しておくのが「一般化」です。




さて、社長から相談を受けるときは、今度は「個別化」です。


会社の現状は千差万別です。


業績が良い悪いだけではなく、社長の人柄、置かれた環境、社歴、内外の人間関係、などなど。。。


これらを聞いていきながら、どういう状況なのかを把握します。


その把握した状況と照らし合わせながら、


自分が持っている一般化した知識や共通項の中から選び出したり、組み立てたりして、


個別の状況に落とし込み、課題解決の具体策を出していきます。




さて当然ですが、私が自分で積み上げたものは限界があります。


私が責任を持って対応するのはもちろんですが、


必要に応じて、連携を取っている専門家の力を借りることもあります。




大切なのは、いかに「私が課題解決をするか」ではなく、


いかに「社長の課題が解決できるか」なのです。




相談をしたときに、限界を感じて言葉につまり、


それでもお客さんを逃すまいと精神論や一般論のみの回答しか答えられない専門家ではなく、


他の専門家の力を借りてでも、社長の課題解決に尽力できる専門家でありたいと思っています。