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2020年5月2日土曜日

コロナウィルス禍における事業者支援

本日は、事業再生支援をしている方々とオンライン情報交換会に参加しました。
全国から40名参加だそうです。
いつもは月末に新宿で開催されるSRC(認定事業再生士と事業再生士補が所属している組織)の勉強会ですが、SRCも全国に支部があり、今日の勉強会はその全国の会員から参加希望を募って開催されたものです。
※ちなみに瀬戸川は事業再生士補です。

私が日々受けている相談とその回答や対応にズレがないかを確認させてもらえる良い機会でした。


細かい内容はここには書きませんが、ざっとまとめるとこんな感じ。

〇今は有事。有事の時はその場しのぎだろうが、生き残ることが大切。

〇我々事業再生支援を担う者は、「使命感」がないと支援はできない。
 報酬ありきでは動けない。

〇資金繰りや運営は大切だが、経営者をいかに「自滅」から救うかが一番大切。

〇コンサルタントと名乗る人も玉石混合。我々のような支援者がもっと経営者に寄り添って話を聞いてあげたり道案内をしてあげる機会を作るべきだ。

その他、具体的な話もたくさん出ました。



私も、このブログで様々な支援策を紹介しています。
でも、「支援策の紹介か。自分にはあてはまらないや。」と鼻からあきらめてしまう方もいます。

たしかに支援策には審査や条件があるものがほとんどです。
しかしながら、私のお客様や周りの事業主さんで「ダメ元チャレンジ」でやってみて、融資や給付金を得た方もいます。

ひとつ事例を紹介すると、私のお客様で、保証協会の代位弁済による求償債務返済中&既存の公庫の借入のリスケ中の建設業者さんがいます。
コロナでいま受けている工事が止まりそうになった時、とにかく公庫へ駈け込んで申請と審査にこぎつけました。
そして、その状態でも、公庫から既存借り入れの借り換えと言う形で融資が実行されたうえ、既存借り入れについていた奥さんの第三者保証も外れたとのことです。

この方は4年前に破産をしようかと弁護士に相談したそうですが、「じゃあ、業者への支払いをやめて、食い物屋でもやればいい」と言われたそうです。
そこで、「そんな非人道的なことはできないし、やっぱりこの工事の仕事が好きだし、他にはできることないし」と思い直し、当時10%だった元請率を現在は60%にまで上げることに努めてこられました。

正直、いまはコロナウィルス禍がいつ収まるかなんて誰にも分らないので、
返済計画やら売上計画やら返済原資の算出などは無意味です。
計画書の提出を求められることはほとんどありません。
社会保険料や税金の滞納があっても、(いろいろと確認は必要とされますが)融資が実行される事例も出てきています。
その代わり、コロナウィルス禍になる前にどれだけ挽回に努力してきたかとか、
どうしても会社を守りたいという思いがあるかなどが審査の一要因になります。

「借りても返せないかもしれない」という心のハードルは決して低くはありません。
しかし、では、ここでバンザイして、他に生きていく道があるかどうか?
そして、「やっぱり一生この仕事、この会社で生きていきたい」という思いがあるかどうか?
そこが判断をするポイントになると思います。

安易なファクタリングやノンバンクの戸を叩く前に、今一度よく考えてみて、とりあえず仕事も体も生き延びることを目指して、相談したり、チャレンジしたりしてみてはいかがでしょうか。

当事務所でも相談を受け付けていますが、キャパに限界もありますし、内容によってはお受けできない相談もあります。
その際は、然るべき専門家にお繋ぎしています。
まずは抱え込まずに、相談をしてみてください。
相談はこちらから。→https://setokawa-office.blogspot.com/p/blog-page_16.html
また、以下のご相談フォームからメールを頂ければ、近日中にお返しできます。
http://setokawa-office.jp/mail_form/contact_us/contact.php


2020年3月2日月曜日

【建設業】元請(取引先)の与信調査のポイント

こんばんは。瀬戸川です。
すっかりブログから遠ざかっていました。。。

年明けから2月までのバタバタ期も少し落ち着き、ITツールを活用して事務所内のタスク整理もしつつ、良い感じの3月のスタートを切っています。
しかし、2月まで本当に時間がなくて、お客様への訪問はしていても、協力先にあいさつのための訪問もできてなかったので、3月からはちょっと立て直したいと思います。

さて、2月最後の仕事は、顧問先企業の元請である建設会社(A社)の与信調査でした。

先月、顧問先企業の社長から、「A社(東京都知事許可の建設会社)から売掛金のサイトを伸ばしてくれと連絡があった」という連絡を受けました。
2月末は大臣許可申請や経営事項審査の予約で都庁を訪れる予定でしたので、それらの仕事を終えてから、都庁の閲覧室に行き、A社の建設業許可申請書や5期分の決算変更届を閲覧謄写してきました。
※他の業種では(きちんと決算公告をしている会社は別として)信用調査会社のデータくらいしか与信情報を集めることはできませんが、建設業許可業者は、その財務情報や工事経歴書や許可申請書が許可行政庁で公開されており、自由に閲覧謄写することができます。また、経営事項審査を受けている会社であれば、ネット上でその評点や財務情報を見ることもできます。

5期分の財務諸表を並べてわかることはいろいろありますが、中でも私がいつも注目しているのは以下の項目です。

①売上高(完成工事高)と粗利額と粗利率の推移

②その売上高の推移に比較して、売掛金(工事未収入金)の推移
 ・・・平均月商に比例して増減しているか、それとも関係なく増えたり(滞留したり)、減ったり(回収サイトが短くなったり)しているか。

③妙な貸付金や仮払金の有無と推移
 ・・・使途不明金や本業以外でお金を支出していないか。

④短期借入金の有無
 ・・・内容は役員借入金ならいいのですが、長期で借り入れが困難となったために短期を借り入れているような要素がないか。

⑤買掛金(工事未払金)や未払金の推移
 ・・・材料費や外注費の月平均と比例して増減しているか、それとも関係なく増えたり(支払いが滞る)、減ったり(現金払いに切り替えさせられている)しているか。

⑥長期借入金の推移
 ・・・売上高や現預金の推移と比べて、そのバランスはどうか。
    返済額(減少額)に見合った営業利益が出せているか。
    通常は5~7年で返済するが、それに見合った減少額となっているか。なっていなければリスケジュールを実行している可能性が高い。

⑦役員借入金の有無
 ・・・長期借入金で賄えない部分があるか、または資本金と同視できる内容のものか。

⑧純資産の部が、債務超過かどうか。

⑨借入金の額と支払利息の額の比較
 ・・・返済額(減少額)に比べて支払利息が異常に多い場合は、通常の金融機関から借りられていないという予測が立つ。

⑩役員報酬と役員数
 ・・・役員一人当たりの報酬はいくらか。

⑪労務費と従事者数
 ・・・従事者一人当たりの給料はいくらか。正社員とアルバイトの割合の予想。

⑫工事経歴書に書かれた元請企業の大きさに比べて、適正な運営ができているかどうか。




で、今回のA社ですが、ざっくりいうとこんなことがわかりました。

③の長期貸付金が異常に大きな金額でした。
(誰やどこに貸し付けているのでしょうね。返済してもらう目途のあるものなのでしょうか。)

⑥の長期借入金の減少額に見合った営業利益が出せておらず、通常の返済期間で割った返済額に見合った減少になっていないことから、もう何年もリスケジュールを実行しているだろうということもわかりました。

⑧の純資産の部は大幅な債務超過で、その債務超過に陥った原因も損益計算書の推移から読み取れました。

A社のホームページには立派なことが書かれていましたが、中を覗いてみるとまったく違うものですね。



結果、顧問先社長への報告は「A社との取引は、すぐにやめるべきか、回収の担保をつけてから(前受金など)受注するか、徐々に縮小していくべきかを決めた方がよい」ということになりました。


ちなみに、いままで、売掛金の回収不能によって、弁護士につないだ案件も2社あります。1社は全額回収できましたが、もう1社はまだ決着がつかないようです。
弁護士に依頼して全額回収できたのは結果オーライですが、弁護士費用や裁判所に払う諸費用もかかりますし、一定金額を法務局に供託しなければなりません。
できればそうならないために、与信管理をして、取引のバランスをコントロールしていくことに努めたいものです。


2019年5月2日木曜日

本来の自分でいることをベースに。

こんばんは。瀬戸川です。

大型連休は後半戦に突入ですね。
私の大型連休は、事務所で片づけをしたり、読書をしたり、連休前にお客様方にもらった宿題をやったり、たまに家族で過ごしたり。。。とごくごく普通の週末のような過ごし方をしています。

街の中も「フツー」ですね。
まるで、通常の週末のように、多くの人がショッピングセンターやスーパーに買い物に来ているように見えました。
皆さん、10連休に戸惑っているのか、連休を持て余しているように感じるのは私だけでしょうか。
実際、私は持て余しています。

さて、ちょっと書き留めておきたいことがあったので、ブログを書きます。

当事務所では、毎月1回面談して経営のご相談を受ける顧問先企業があります。
右肩上がりを続けている企業もあれば、再生支援や経営改善支援を必要としている企業もあります。

連休に入る前の26日の金曜日。
月末最後の面談は、そんな顧問先企業で再生支援をしている企業のうちの1社を訪問し、社長と深刻な内容の検討から始まりました。
詳細は省きますが、数時間にわたる検討の末、具体的な一歩に絞り、社長から実践の言葉を取り付けました。
そして、最後は社長とくだらない話題で大笑いして終わることができました。

私は「どんな方法であれ、本来の自分を取り戻し、元気に仕事に向かえるようになればいいのだ。」と思っています。
社長が元気になっても、具体的な一歩に絞れなければダメだし、その逆も足りない。
社長といえど、一人の生身の人間なので、やるべきことがわかっていても、傷を癒せていない心では集中力も欠けてしまいますし、効果も半減してしまいます。
本来の自分でいることをベースにできれば、社長の強みが発揮できるのですけどね。
かといって、私は決まったノウハウを持っている訳ではありません。
私も手探りです。
人の心や状況は、そう簡単なパターンに分けられるわけでもないので。

ちなみに、その面談の翌日、社長は早速にその「一歩」を実践し、私に嬉しい報告を下さいました。
経営改善の小さな一歩が形になったという報告でした。
まだまだ小さな一歩ですが、一歩めが形になるかならないかというのは、その後の加速や目的達成の実現に大きく影響します。
私は社長が一歩を踏み出す気付けをしただけで、踏み出したのは社長自身です。
それまでに社長が築いてきたものがあったからこその実現ですが、それを実現できて本当に良かった。

連休明けに改めて連絡を取る予定です。
私も、どんな苦境でも支えることを諦めませんから。

2019年4月12日金曜日

近況報告 勉強会~経営相談~お花見

こんばんは。瀬戸川です。

約1ヶ月ぶりのブログ更新となってしまいました。

仕事以外はSNSにちょいちょい書き込んでいましたが、しっかり記事に書くのは久しぶりです。
私の仕事は守秘義務だらけなので、それに抵触しない程度で近況報告したいと思います。


①丸1日缶詰で、事業再生の勉強会に参加しました。


 事業再生支援に関する勉強会には定期的に参加していますが、
 私が登録している機関で年に数回、大型の勉強会を開催しているので
 そちらに参加してきました。

 行ってみると、グループに分かれて座ることになっており、
 席は自由だったのですが、私の周りに集まったのは某公的金融機関の方々でした。
 5人中、3人がその某公的金融機関の方で、もう1人がベンチャーキャピタルの方。
 そんな中にポツンと、個人民間コンサルで、行政書士で、オンナで、
 という3拍子揃った私が混じっておりました(笑)

 こういう席での収穫は、勉強会の内容もさることながら、具体的案件に関わりなく
 利害関係のない状態で、「このケースって一般論としてどうですか?」と
 金融機関の方々の意見が聞けることです。
 今回の勉強会の構成は、「法律」「会計」「経営」という3部構成だったのですが
 私の中で今回の一番の収穫は「法律」の分野でした。
 
 しかし、いつものことですが、慣れない都内で、短いお昼休み時間で、
 ひとりでランチを食べられるところを探すのは結構難しいです。
 今回も軽くサンドイッチだけ食べました。
 


②経営相談あれこれ


 私は、再生支援を必要とするところだけでなく、
 継続して顧問契約を頂いている会社の社長さん方からの経営相談に乗っています。
 具体的な記載は避けますが、最近感じたことをいくつかまとめておきます。

 ・経営の責任を取るということは、それを果たせるかどうかは別として、
  誠意をもって、相手が納得する着地点までもっていくということだと思います。
  特に、債務の分割支払いや債務カット(債権放棄)の交渉の場面では、
  こういうことが共通の認識としてあると思います。

 ・経営者とリーダーは必ずしも一致する必要はないと思っています。
  経営者は、判断して、行動して、責任を取るのが仕事。
  リーダーは、社員たちを(できれば心から)動かすことが仕事。
  規模の小さな中小零細企業では、経営者とリーダーはできれば一人で兼ねる方が
  いいのかなと思いますが、「必ず」というわけではないことを肌で感じました。

 ・経営者だって、生身の人間です。
  傷つく時も、落ち込む時も、プレッシャーに押し潰されそうな時もあります。
  それでも、仕事を前に進めなくてはならない。
  しかし、状況や事実は変わらなくても、気持ちの切り替えができるだけで
  パワーが出たりもするものです。
  気持ちの切り替えのきっかけは、意外と経営者自身の身近にあることも多いです。

 ・私は相談を受ける立場ですが、相談というのは、「判断に迷う」から
  相談が生まれるわけです。
  私は、数ある選択肢の中から、「現状」と「確実性」を判断材料に挙げながら、
  相談者が「納得のいく選択肢」を選ぶことに付き添うのみだと思っています。
  判断するのは相談者だし、自身が納得いかないと後悔しますから。

③硬い話ばかりではなく、ちょっと季節の話題も。


 お花見の季節ですね。
 桜を楽しめるのは今週末ごろまででしょうか。
 私は先週末は土日とも仕事でしたが、平日に取引先からお花見にお呼ばれしたり、
 土曜日の仕事に行く前に家族でお花見したりして、
 まぁまぁお花見も楽しんでいます。
 我が営業車も桜の下で赤とピンクがコラボしてキレイに映えますね。
 


それでは、また。
次回はもう少し早いペースで更新したいと思います。


2018年11月27日火曜日

昨日も今日も、事業の挽回の情報を取りに行く

こんばんは。瀬戸川です。

昨日と今日と、事業再生・会社再建・経営改善の情報を取りに時間を割いておりました。

事業再生・会社再建・経営改善・・・それぞれ段階や状況によって呼び名を分けていることもあるので、ここではひとまとめに「挽回」と呼ぶことにします。

その挽回について、私が「これは!」と感じたものを備忘録的にまとめておきます。
(ここに書いたまとめは、私が普段現場で感じていることも併せて記載しています。
なお、制度・ツール・スキームについてはあえて記載していません。)

①挽回の可能性を検討する。
 挽回のカギは以下の4つ。
 (1)時流に乗れるか?
    (支援者が)助けるだけじゃダメ。企業自身が自力で成長する必要がある。
 (2)革新的な改革ができるか?
    例えば、飲食店で居抜きで営業することはNG。消費者はちゃんと見ている。
    その他、抜本的な改革ができるか。
 (3)キャッシュフロー(資金繰り)に可能性はあるか?
    何事も資金が回らないとショートして終わる。
    リスケや代位弁済によって、資金の流出を防ぎ、損益分岐点に近い売上が上げられるか。
    またその後の営業努力で、返済原資を含めた損益分岐点を超える売上が見込めるか。

 (4)経営者責任が取れるか?
    役員報酬の減額や個人保証など。


②目標を明確に設定する。
 いつまでに、どれだけの利益を生むことができる企業になれるか。
 また、再建した場合の立ち位置や業界のシェアを明確に設定する。
 元に戻すだけでなく、会社を作り直して成長させること。

③挽回には、「意識改革」と「(役員と社員全体の4分の1以上の)火種社員」が必要。
 どんなスキームやツールを用いても、意識が改革できていなければ動かない。
 また、挽回への熱い思いを持った火種社員が一定数以上いなければ、保守派に勝てない。

④意識改革においては「スピード(すぐやる)と徹底(必ずやる、できるまでやる)」が明確でわかりやすく、結果を生みやすい。
 例えば、見積回答は24時間以内に出す。営業最優先の会社にする。
 「速さ」は対顧客でも、対社員でも、感動と共感になる。
 →対応の良さが支持の要素となる。結果と達成感を感じられる。

⑤会社のインフラともいうべき実動部隊が実行できなければ、いくら優れた戦略経営を策定しても挽回を実現できない。
 逆に言えば、挽回の場面では、実動部隊の意識と行動を改革できるだけのリーダーシップが経営者に必要。

⑥組織は人の集まりなので、人を変えないと組織が変わらない。→意識改革の必要性。


まとめは以上です。
挽回を必要とする方がこれを読んで、少しでもヒントになれば幸いです。

2018年9月9日日曜日

ミラサポにおける専門家登録情報を更新しました。

こんにちは。瀬戸川です。


8月31日付けで経営革新等認定支援機関に認定されたことにより、
ミラサポ(中小企業庁による中小企業のための情報サイト)の専門家登録情報を更新しました。


念のためにミラサポの専門家検索ページでエゴサーチしてみると(笑)、

ミラサポによる過去の派遣実績は29回に上っていることがわかりました。







そんなに派遣されていたんですね。


これからもお声が掛かる限り、頑張ります。

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2018年8月31日金曜日

【経営相談事業】経営革新等認定支援機関に登録されました。

こんばんは。瀬戸川です。


今日、私は民間個人コンサルタントとして、経済産業省から経営革新等認定支援機関に認定されました。





※上記の画像の文字は小さくて読みづらいので、セールスポイントの部分を以下に書き出しておきます。

「従業員数20名以下の小規模事業者についての支援経験が豊富です。
 現状をきちんとヒアリングした上で、収支構造の悪化および資金繰り難の原因を探り、
 財務的な負担軽減および具体的な経営改善計画の策定ならびにモニタリング(計画実行
 の検証と更なる改善案の策定)を支援の主な内容としています。
 また、行政書士の資格もあり、開業以来12年以上に渡って建設業許可関連業務を
 請け負ってきたことから、建設業分野に強いです。
 しかし、事業再生や経営改善においては、建設業以外の分野でも支援実績があり、
 継続して支援をさせて頂いております。
 事業再生においては、事業再生士補の資格を取得済みです。」



経営革新等認定支援機関(以下、「認定支援機関」と言います)になると、何ができるのでしょうか。

ざっくり言うと、経営に関する課題に一緒に取り組む専門家であり、国(経済産業省)が一定以上の能力や実績を認めた経営支援の専門家ということになります。
国が認めている資格のため、国が主体となる補助金や融資・保証制度に関する計画策定などにも関与することを必要とされる場面も多いです。


詳しくは、以下の文書を確認してください。(リンクはこちら


しかし、私は補助金申請などのスポット的な場面ではなく、
顧問先企業との継続的な経営相談・経営支援・事業再生支援の中でこの資格が必要とされる場面で、
他の認定支援機関の力を借りることなく、一貫して支援するためにこの資格を取得しました。


私は今、具体的には事業再生支援の場面において、
経営改善計画書の策定支援とその実行に関するモニタリング(検証・修正・相談)を
行なっています。


その中で、例えば自社のみで経営改善計画書の策定をするのではなく、
国の補助を使って策定支援をするような場合に
この認定支援機関の資格が必要となります。
その時に、私が関係を制限することなく、
一貫してお手伝いできるようでありたいと思います。


経営相談や事業再生の支援を必要としている企業とその経営者の方々のために、
尽力していきたいと思っています。


どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。




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2017年5月11日木曜日

【経営改善・制度情報】中小企業・小規模事業者の資金繰り管理や採算管理等の早期の経営改善を支援します~平成29年5月29日より早期経営改善計画の利用申請を開始します~

こんなのが発表されました。


資金繰り管理や採算管理などの早期段階からの経営改善に取り組む中小企業・小規模事業者を、


外部専門家を使って、経営改善計画策定やモニタリングなどについて、


補助金として国が支援する制度です。




企業や専門家には金融機関側からあっせんがあるでしょうか。
(どの制度もそうですが、企業側からこんな制度を知って、金融機関や専門家に相談することはあまりありません。)



この制度は、専門家に支払う報酬ありきな印象もあるので、


今まで報酬のハードルが高くて専門家への相談に踏み出せなかった企業や、


この後押しを受けて営業する専門家が増えるでしょう。



ちなみに、専門家もひとそれぞれで、着手時からいきなり高額な報酬を請求する人ばかりではありませんが。



「中小企業・小規模事業者の資金繰り管理や採算管理等の早期の経営改善を支援します~平成29年5月29日より早期経営改善計画の利用申請を開始します~」
http://www.meti.go.jp/press/2017/05/20170510005/20170510005.html



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2017年4月26日水曜日

【雑感】「先生」と呼ばれる士業もさまざま。

私のような「事業再生士補」とか「行政書士」とか、


「士」がつく仕事をしている人のことを総称して「士業」といいますが、


この「士業」も「人」がやっているもので、実にさまざまです。


うちの事務所には、他の士業事務所様や既存のお客様からご紹介で来られる方が約9割、


後の1割は、インターネットで当事務所を探してこられたお客様です。


インターネット経由で来られたお客様のうち、


ほとんどが、行政書士またはお付き合いしていた士業とのおつきあいをやめて


「こんなことになってるんです」と、ご相談に来られたお客様です。


ご相談内容を聞くと、「それはお気の毒に・・・。」というケースも少なくありません。


ところで、今期のとある市の創業塾の講師を担うとある中小企業診断士について、


事業者としてやるべき義務を果たさないまま放置していることを知っています。


何度忠告しても、放置です。


自分のことは棚に上げて、創業塾では人に講釈を垂れるのでしょうか。


そして、受講生の方々は、そんなことは知らずに、その診断士を「先生」と呼ぶのでしょう。


先生と呼ばれるには、スキルだけではなく、人として、事業者として、あるべき姿があると思います。



それをおざなりにしている「先生」がいることは、とても残念なことです。

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2017年4月1日土曜日

【事業再生】相談と対応はオーダーメイド

4月が始まりましたね。


先日、私が事業再生士補として、今年2月から支援している会社の事業再生の仕事が一区切り付きました。


一区切りとは、リスケジュール(※)の継続交渉のために、銀行に出す経営改善計画書を作成し、銀行と社長との面談に同席して、社長が銀行に説明するのを補足して交渉をサポートする、という仕事が一区切りついたという意味です。
※リスケジュール=銀行から受けた借入金の返済計画の条件変更。具体的には返済期間の伸長と月返済額の減額です。


さて、この経営改善計画書の作成について、何が肝(きも)だったかというと、「書類作成」ではありません。

「書類作成」はそれなりに時間もかかりますが、この作業は、引き出した要素をまとめるだけです。


肝(きも)は、社長との面談を何度も重ねて確認をすること、会計と現場から会社の現状を把握すること、そして収益改善のために現実的に何ができるかを探ることです。


今回の会社において、これらのヒアリングで出てきた発見は以下の様なものです。

①利益が取れていると思っていた商品は、実はあまり粗利率がよくなかった。
 一方、利益が取れていないと思っていた商品で高い粗利が確保できていた。
 (力を入れるべき取引先や商品が把握できていなかった。)

②従来関わっていた専門家によって見当がつけられていた、固定費削減のために閉鎖しようと思っていた拠点は、実は大きな現金収入があり、もしもここを閉鎖してしまうと一気に資金繰りが苦しくなってしまうこと。

③直近の決算書において、清算が終わっている残高が残っていたり、計上すべき残高が計上されていなかった。(税理士とのコミュニケーションが取れていなかった。)

④PRしたい相手にPRしたい商品の魅力が伝わっていなかった。

・・・などなど。

他にもまだまだありますが、あまり具体的には書けないもので。。。。


これらを把握した上で、では現実的に何ができるかを探っていきます。


①を踏まえてどの商品やどの取引先を強化するかを決めたり、
原価(人件費)を抑えるために作業時間を抑えるべく、生産性を上げる工夫を組み込んだり、
その他、実現可能性の高いアクションプランについて検討して、
実現可能性の高い経営改善計画を策定していきます。

もしも、①の発見がなくて、本当は利益率が高いのに、粗利率が低いと信じ込んでいた商品を縮小してしまったら減益となってしまっていたでしょう。
もしも②の発見がなくて、そのまま拠点削減をした結果、資金繰りが悪化してしまったらどうなっていたでしょうか。

事業再生も含めた経営相談は、すべては状況把握にかかっているんですね。

ちなみに、事業再生に限らず、私が経営上の相談に乗り、作業をするときは、もちろんすべてオーダーメイドです。

会社の体制や状況によって、どのようなヒアリング、どのようなアクションプランの策定、どのような書類作成が必要なのかは全く違います。

社長曰く、「いままで、税理士やコンサルにこういうことを言ってもらったり、教えてもらったことがなかった。今回の発見は新鮮だった。」とのこと。


その言葉も嬉しいですが、この支援は計画書作成で終わりではありません。

実際に着手できるかどうかを何度も社長と検討して策定したアクションプランですが、
それが本当に実行されて、計画を上回る実績が出せるかどうかをフォローしていくここからが事業再生の本番です。
(というのも、計画を策定したものの、その後に形になったアクションプランが一つもないのであれば、計画そのものに意味がなかったということになるからです。)


こういう長いお付き合いになるため、経営相談の絶対的な前提条件は、社長や社員の皆さんとの信頼関係を構築することです。



今月は当事務所の許認可の仕事も立て込んできました。


季節も春になり、草木が芽吹くとともに、私もお客様も、気持ち新たに頑張るモードのスタートです。



2017年3月29日水曜日

【雑感】誰の味方でいるべきか

タイトルの答えは、当然、私に依頼してくれている社長さんたちです。



「誰の味方でいるべきか?」は、常に考えてます。



味方でありたい人のためには頑張れる。



困って、不安を抱えている方には、


一歩踏み出せる具体策を一緒に考えてあげるのが一番有効。



やれることをひとつでも見つけて、少しでも可能性があれば、



ダメ元でも、ひとつずつチャレンジしていけるよう、支えていくのが私の仕事だ。




さて私は、社長との面談時は仕事の話ももちろんするけど、



ガス抜きのお手伝いもします。



先週、プライベートでもストレスを抱えた社長に、私が面談の最後にかけた言葉は、



「仕事でも趣味でも何でもいいから、余計なことを考える暇がないくらい何かに没頭すれば、ストレスを感じる暇もなくなりますよ(笑)」と。



にっこりして帰っていかれた。



良かった、良かった。





2017年2月10日金曜日

【雑感】専門家であることと、資格者であること。

企業の相談に対し、3回まで無料で専門家を派遣する国の事業「ミラサポ」の


専門家派遣事例集がアップされています。



ミラサポ支援事例集→https://www.mirasapo.jp/specialist/shienjirei.html



私も産業振興センターや商工会議所の登録専門家として、


年に何回かミラサポ経由での支援案件が持ち込まれます。



この事例集を見ていると、


専門家の資格の欄に「書道」などと無理やり書いている専門家や、


そもそも資格がない専門家も多いです。



専門家として声がかかるかどうか、


相談企業の役に立てるかどうかは、


資格だけではないということですね。



ちなみに、あるコーディネーターさん(登録専門家の中から、案件に合った専門家を選ぶ人)に聞いたところ、


登録している専門家の数に対して、持ち込まれる相談で取り上げられる数は、


1割にも満たないそうです。



以前、登録したけど仕事が来ないとぼやいている士業に会ったことがありますが、


ぼやいている場合じゃないです。



公的な仕事の引き受けだけではなく、


民間企業取引として選ばれるかどうかも、


そういうことだと思います。




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2016年6月30日木曜日

【雑感】経営者自身が決算書を読めるようになるといいな。

先日、私が事業再生士補として会員になっている日本ターンアラウンド・マネジメント協会


事業再生支援協会主催の会員向け勉強会が、東京(22日)と大阪(28日)で開催されました。



この会員向け勉強会は定期的に開催されていて、



事業再生に関する考え方や情報をシェアする場として、会員にとってはとても有意義な場になっています。



東京は行きたかったのですが、どうしても外せない用事があり、断念。



大阪も仲間が出席するし、吉田猫次郎先生が講演するとのことで出張してでも行きたかったのですが、



自分が行ける現状ではないので断念。



なんともやり切れない思いを抱えていたら、その大阪の勉強会に出ていた仲間が感想を聞かせてくれました。
(聞けば聞くほど、現場で聞いてみたかったと、またジレンマに陥っています。)



その仲間が、長く事業再生支援をするための秘訣という話があったよと教えてくれました。



当然ながら、支援者には能力、人間性、情報収集の努力が必要ですが、



支援する側もされる側も、「身の丈に合った経営」であることが必要なのではないかとの結論になりました。


ちなみに、吉田猫次郎さんは、「経営者に決算書や試算表を読めるように教えるだけでも会社の業績は変わる」とおっしゃいます。


私は毎月の経営者との面談で、試算表の分析についてお話をさせていただいています。


目にもわかりやすいように、必要に応じてグラフにまとめることもあります。


中には「こんなこと、いままで初めて知った。会計士は教えてくれなかった。」というお声を聞くこともあります。


しかし、私が分析したものをお話しするだけでなく、


やはり、経営者自身が決算書を読めたり、分析できるようになることが理想です。


そして、経営者自身が「自分はこう分析したけど、瀬戸川さんはどう思う?」というやり取りになれるといいなと思います。


勉強会には参加できませんでしたが、そのための工夫について、深く考察するよいきっかけになりました。