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2017年5月25日木曜日

【建設業 経営事項審査】契約書とは。。。

おはようございます。


昨日は、東京都における経営事項審査を受けに行きました。


経営事項審査とは・・・
公共工事を請ける前提として、許可行政庁(知事や大臣)に評点をつけてもらうための審査です。
許可取得の営業年数、完成工事高、技術者(資格者)の確保、社内体制、社外的な貢献度などについて証明資料を出して審査を受けて、評点をもらいます。


で、その中で、前年度に請け負った工事の上位5件について

①契約書
②注文書と請書
③請求書と入金記録
④その他・・・

などのうち、①~④のいずれかの証明資料を持っていって、「はい、たしかにその内容で工事を請けていますね。」と確認してもらうのです。


私が持っていった資料の中で、お役人から物言いがありました。


その資料は、「発注書」というタイトルですが、発注書も工事請負約款も見積書もすべて合綴されていて、その上に割印もあり、実質、契約書の性質をなすものです。
出来高を示すために、支払明細書も持っていきました。



しかしお役人は・・・
「これは、・・・発注書であって契約書ではないですね。あくまで発注書ですから、入金記録の資料が必要となります。
お持ちいただいた支払明細書では、その金額が確かに入金されたという通帳の写しもないので、証明資料とはなりません。通帳の写しも持ってきてください。」



は?


いやいや、契約書ってね、契約書という言葉じゃなくても契約書の実質をなすものもありますよ。覚書なども契約書のひとつですし。


特に、工事請負契約書などは、基本契約書や約款があって、その中に「発注書を個別契約書とする」という条項があるものが多いです。


だったら、その発注書にハンコも割印もあるし、工事番号も工事内容も特約条項も書かれてるし、それが契約書じゃないですか。


でも、担当者は「いえ、これは発注書ですので。」と言う。


出来高を示す参考資料として発注者が発行した支払通知書(もちろん、工事番号も入ってます)も出しているのに、


それを入金資料ではないと言う担当者。


あのー、それ、遊びで作ってる書類じゃないんですけどー "(-""-)"



そんなデカい金額、入金もしないのに元請会社がわざわざ自分の契約印を押して支払明細書を出しますか?
(これが千葉県なら、「入金記録はこれで十分です。」って言います。)


割印まである発注書と支払明細書のセットを、注文書と請書のセット以下だと言う担当者には困りました。


そもそも、「えーと、自己資本金額はこの財務諸表のどこに書いてありますか?」なんて聞いてくる担当者です( ;∀;)



・・・・・。「えーと、ここの純資産合計ですけど。。。」と言う私も???



次期も悪かったですよね。担当者が入れ替わったばかりの時期ですし。


慣れた担当者なら、もっと実質的なとこも見てくれてたでしょう。。。



しかし、私としてはその担当者を突破しなければならないわけです。



とっても悔しいですが、入金資料持っていってやろうじゃないの。



早速お客様に電話して、何度も「申し訳ありません」を繰り返しながら、資料を準備していただくことになりました。



当事務所では、東京都の経営事項審査は数少なく、また、今回のように出来高による工事請負額の積み上げのパターンはこの会社さんしかないのですが、


千葉県で同じパターンを何度も通している私としてはめちゃくちゃ納得いかないのでした。





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