スポンサーリンク

2018年6月30日土曜日

【事業再生】まずは「ABC」を心がけよう

こんばんは。

日頃から経営相談や事業再生相談に乗っていて、「こういう会社(社長)は軌道に乗せる、または復帰するのが早い」というポイントを感じているので、ちょっとまとめて書いておこうと思います。

もし、これを読まれた方が思い当たる点があれば嬉しいなと思いつつ。


(1)連絡への返事・反応が早い。
  →これは絶対ですね。
   私からの連絡に限らず、チャンスをつかむ方は
   「相手」に対して誠実に行動しています。
   そして、チャンスの賞味期限を知っているから、
   行動も早い。
   連絡をもらったらきちんと返す。
   その時にわからないことがあってすぐに返信できなく
   ても、とりあえず「連絡ありがとうございます。後ほ
   どお調べして改めて連絡します。」と連絡を入れる
   か、きちんと聞いてみる。
   (私は、わからないことがあれば聞きやすいように、
   メールや電話の終わりには「わからないことがあった
   らいつでも聞いてくださいね。」と添えています。)
   もしも遅くなったら「申し訳ありません」の一言を
   添える。
   当たり前と言えば当たり前ですが、これが
   できない方も意外といるのではないでしょうか。
   仕事は人と人とで動かしているもの。
   連絡をくれた相手への敬意やフォローを忘れずに。

(2)時間を守れる。
  →これも絶対です。
   ただし、状況によってはやむを得ず多少遅れることも
   あるかもしれません。
   その際には、相手に一言連絡を入れておくのもマナー
   です。
   時間にルーズだと、全ての行動もルーズになりがち。
   実績を見る目がルーズになり「ま、今月はこんなもん
   でいっか」という諦めもつきがち。
   お金も、余裕がなくても借りられちゃったり何となく
   乗り越えられちゃったりすると「ま、乗りきれたから
   いっか」とルーズになりがち。
   事業をしていて、ルーズでいいことなんてないです
   ね。
   
(3)資料や書類をきちんと整理できている。
  →必要な書類をどこに置いてあるかがちゃんと把握でき
   ている。
   一事が万事という言葉がありますが、書類などが把握
   できているということは、その他の情報などの把握も
   しやすい運営をしているということになります。
   また、書類が整理できていると、探すのに余計な時間
   や手間も不要になります。
   日々忙しいと、「あとでファイルすればいいか」と
   なりがちですが、すぐに整理してファイルするか、
   定期的に棚卸しをしてファイリングすることが必要
   です。

(4)交渉から逃げない。営業ができる。つまりは人が好き。
  →当然ながら、仕事は「人」または「人が作った会社」
   から得るものですので、人が苦手とか、交渉が苦手と
   か言ってる場合じゃありません。。。
   webでも同じことで、人の心に響くように作らなけれ
   ば数あるものから選んでもらえません。
   利益を得るのは、「天井」である「売上」からしか得
   られないのですから、交渉や営業が得意なことに越し
   たことはありませんね。
   もちろん、ただ売り込めばいいということではなく、
   仕事をやり遂げる責任や信頼を感じてもらえるかどう
   か、仕事の実績を営業につなげる努力や工夫があるか
   どうかも大切です。

(5)決算書や試算表の数字に興味が持てる。
  →決算書や試算表の数字は、最初は読めなくてもいいの
   ですが、興味を持つことは大切だと思います。
   興味を持てれば、どうやって利益が生まれるかという
   点にフォーカスすることができるし、そこで税理士や
   コンサルタントに「これはどういうことでこうなって
   いるのですか?」と質問することができます。
   どうやって利益が生まれるかを理解できれば、中身を
   理解した上で必要な売上を上げようとすることができ
   るので、たとえば売上至上主義のように、売上だけ
   上げてれば何とかなるか・・・ということにもなりま
   せん。
   できれば、決算書や試算表から分析ができるスキルを
   身につけた方がいいと思いますが、まずは興味を持
   ち、わからなければわからないと訴え、納得できるよ
   うに専門家を質問攻めにできるくらいになれるといい
   ですね。

(6)ミスやトラブルの際にすぐに行動ができる。
   誠意を持って挽回に取り組める。
 →ミスやトラブルがあった時、逃げる人は意外と少なく
  ありません。
  私も結構(逃げられた)経験をしています。
  逃げれば、相手の怒りも収まりませんし、さらに
  「あなたはそんな程度の思いでこの仕事をしているの
  か」と思われてしまいます。
  当然、信頼関係も終わります。
  まずは謝罪し、挽回するには何が必要なのかという
  仮説(着地点の予想)を立てた上で、誠意を持って対応
  するしかありません。
  ミスやトラブルは自身や自社が起こさなくても、従業員
  や外注先が起こすこともあります。
  実際、私も何度もそういうピンチに合ってきましたが、
  逃げることはしませんでした。
  謝ったって、命を取られるわけではありません。
  多少の自腹を切ることはあるかもしれませんが、誠意を
  持って対応するということは、自分の事業に対するポリ
  シーがどれほどのものかを図るチャンスでもあります。
  
(7)行動する際、具体的なイメージを持って取り組める。
 →事業計画を立てるとき、そのアクションプランを考える
  とき、相手に説明するとき、何でもそうですが、具体的
  なイメージを持って取り組めるかどうかはかなり大切な
  ことです。
  特に、事業計画で一番大切なのは、その計画の実現可能
  性(形になること)の高さです。
  実現可能性は、現場の環境や自社の現状分析から、理想
  の着地点まで、できる限りの根拠を持って高めていくこ
  とができます。
  ただ、根拠を並べるだけでは新たなアクションプランに
  なりませんので、そこからいかに具体的なイメージを持
  ってアクションプランを組み立てられるかが大切です。
  抽象的なイメージだと、理想は描けても、具体的にいつ
  までに何をすればいいのかまで落とし込めず、形になら
  ないで終わるパターンが多いのです。
  もちろん、行動していくうちに想定しきれなかった場面
  も出てくることが多いと思いますが、それはそのときに
  修復すればいいのです。
  事業計画を策定するとき、そして遂行するときに必要な
  のは、実現可能性と具体性であり、とにかく形にするこ
  と(取引が開始されるとか、何件達成するとかなど)で
  す。



以前、とあるコンサルタントが言っていた言葉に、
「ABCが大切」という言葉がありました。
「A(当たり前のことを)、B(バカみたいに)、
 C(ちゃんとやる)」なんだそうです。
私もその言葉に同感です。

上記に書いた1〜7のことは、どれも飛び抜けたことでは
なくて、利益を稼ぐために、人と仕事をするなら当たり前のことなのだと思います。

効率を上げるとか、革新的なことを成すというのは、
その次の段階です。

まずは、ABCができているかどうか、
自分と自社を見つめることが大切だと思います。




にほんブログ村 経営ブログへ
にほんブログ村